毎年春先になると、「初鰹」という言葉を良く聞きますが、いつ頃取れたものを「初鰹」と呼ぶのでしょうか?また縁起物だとも聞きますが、どうなんでしょうか。

初鰹の意味は?

鰹は回遊魚の一種で、春になると九州南部~岩手県の三陸海岸沖まで餌を求めながら北上していきます。
その時に各地で取れる鰹のことを「初鰹」と呼んでいます。

ですが特に3月頃高知で水揚げされるものを、一般的には「初鰹」と呼ぶことが多いようです。

初鰹の時期はいつごろ?

各地区で水揚げされる初鰹の時期は
3月~4月頃 九州、四国沖
4月~6月頃 本州南岸沖
7月~9月頃 三陸海岸沖
春から夏にかけて北に向かって回遊するので、概ねこんな感じです。

初鰹は縁起物?

初鰹は江戸時代の「初物食い」という食習慣によって生まれたもので、要するに人より早く初物を食べて自慢する、見栄をはって通ぶるといったものです。
そこから「初鰹は縁起がいい」とか「初物を食べると長生きする」と言われる様になりました。
なので初物は値段も高くなりましたが、それでもそれを求めて殺到する人が後を立たない状況になったと・・・

ただ初鰹が美味しいのかというと、ちょっと疑問です。
鰹は北上するに従い成長し、脂ものってきますので三陸沖で取れる初鰹や、南下してくる戻り鰹のほうが美味しいです。いずれにしろ秋が旬ですね。
美味しいものは、やっぱり秋なんですね~。

最後に

食べ物ではありませんが、ボジョレーヌーボーのことを思い出しました。
旬のものではないのに、初物という理由だけでありがたられ値段も高いと。

初物を食べたりして自慢するのは、今も昔も変わらないんですね。