ぬか床はどれくらい放置しても大丈夫なんでしょうか?
ぬか床を休ませることも兼ねて、冷蔵庫、冷凍庫でそれぞれ保存して放置してみました。
旅行などで家を空けなければならない時、どうすれば良いか参考になると思います。
ぬか床を冷蔵庫で放置
昨年の9月頃に試しました。
昨年(2015年)の夏はかなり暑くて、9月もかなり残暑が厳しかったことをご記憶の方も多いと思いますが、そんな中での実験です^^
ぬか床を保存する場合、普通は足しぬかをしたり、ぬか床の上に塩を敷き詰めたりするのですが、今回は実験ということでそのまま冷蔵庫に入れてみました。
結論としては
「3日は大丈夫、5日までなら何とかいける、7日はやめたほうがよい」です。
3日くらいまでは変化がありませんが、5日目頃から所謂「セメダイン臭」がし始めました。
7日目には結構臭いがきつくなりましたので、これ以上は無理だと判断しここでやめました。
さて、これで捨ててしまうのもなんなので、このぬか床を復活させる事に。
手順は
ステップ1表面のぬかを2~3cmほど取り除いて捨てる。
セメダイン臭がするのは雑菌が繁殖して増えた証拠ですので、表面のぬかをザックリと削り取って捨てます。
次に乳酸菌を増やす為、足しぬかをしキャベツをつけ、普段より多めにかき混ぜます
同時に煮干しも入れましたが、これはいつもの足しぬかの時に行っていることです。
1日に3~4回程度かき混ぜ、これを2日続けました。
雑菌の繁殖を防ぐ為、普段どおり容器の内側もきれいに拭き取る作業も行っています。
3日目にはセメダイン臭も消えたので、きゅうりを着けて食べてみましたが、少しコクのない味であった以外は問題なく復活しました!
(これは多めに足しぬかをしたせいだと思います。)
これでダメなようなら、卵の殻を入れたりしようと思っていましたが必要ありませんでしたね^^
ぬか床を冷凍保存
ぬか床を復活させたところで、翌春まで冷凍保存してみることにしました。
昔は暖房器具も発達していませんでしたので、ぬか床の温度が低くなり、うまく漬けることができなかった事と、冬になると漬物に使える野菜が手に入らなかった為、冬はぬか床を休めていたようです。
ですが現在は暖房器具のおかげで冬も室内は暖かく、野菜も1年中手に入るようになりましたので、本来ぬか床を休める必要はなくなりました。
今回は冒頭でも書きましたが、家を空けたりする場合の手段の一つとして、冷凍保存を試すのが目的ですからね。
で保存の方法なのですが、「ぬか床を冷凍庫に入れる」これだけです!
こんな感じで何も面倒な事はありません^^
これで翌春まで放置してみました。
ぬか床解凍後の処置
さてぬか床を取り出してみましょう。
取り出したのは2016年の3月下旬です。
取り出した直後はこんな感じです。
ぬか床の上に浮いていた氷を取り除き、そのまま丸1日ほど室内においておきました。
その後ぬか床をかき回してみると完全に解凍され元通りとなりましたので、早速きゅうりを2日ほど漬けて食べてみました。
浸かり具合は冷凍前と同様に少し若い感じでしたが、ぬか床としては特に問題無しでしたね^^
まとめ
もし家を空けるような事があった場合、2~3日程度なら冷蔵庫にそのまま保存しても大丈夫でしょう。
5日くらいまでなら大丈夫でしょうが、その場合は冷蔵する前に足しぬかをし、塩も加えておけば大丈夫だと思います。
1週間を超えるようなら迷わず冷凍してしまいましょう。
冷凍なら手間も掛かりませんし、解凍も1日あれば十分ですからね。
今回ぬか床は冷凍しても何も問題ないことが分かったのが大きな収穫でした。
「少しぬか漬けはお休みしようかな」と言う時にも、気軽に冷凍してしまえばOKですから。
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