キャンプに出かけたとき、晴天が続けば問題ありませんが、なにせ自然が相手です。
どこかで雨が降る事もあるでしょう。
そんな時にどうするか?
雨天時の設営、撤収、また家に帰ってからの手入れについてご紹介します。
雨のキャンプでのテント設営
まずは設営場所を慎重に決定しましょう。
設営場所の決定については、コチラを参考にしてください。
雨の中でテントを設営しなければならない時は、以下のようにしましょう。
- レインフライ、またはタープを先に張る
できればタープを張りたいところ、作業スペースが広く取れます - ブルーシートの下で作業する
タープが無い場合活用しましょう - 木陰を利用する
雨が降り始めなら有効です
グランドシートを使用する
雨天時の設営のコツからは少し離れますが、グランドシートについて一言。
グランドシートは雨天晴天に関わらず必ず使用しましょう。
グランドシートを使用する理由は大きく分けて2つあります。
- インナーテント底面の保護
地面に直接テントを設置すると、底面に傷がつきやすくなる為痛みも早くなります。
破損すれば当然浸水しますので最も重要な理由です。 - 雨水の浸水を防ぐ
底面をグランドシートとの2枚重ねにすることにより、雨水が浸水しにくくなる効果があります。
雨天時は勿論ですが、晴天時もテントのダメージを減らす重要な役割がありますので、くどいようですが必ず使用しましょう。
グランドシートを選ぶ
テント専用のグランドシート、またはブルーシートでも代用が効きます。
専用グランドシート
サイズも270cm×270cmなので、他メーカーの4~5人用テントにもピッタリですね。
四方を含む6ヶ所に紐がついていますので、ペグダウンも出来ますし固定も容易です。
また耐水も1,800mmと十分で重量も0.6kgと軽いです。
但しお値段が・・・
フロアマットとのセット品とはいえ、20,000円弱の金額はちょっと考えてしましますね。
それならばブルーシートはどうでしょうか?
ブルーシート
270cm×270cmサイズのブルーシートも売られています。
もっともサイズは270cmより若干小さめですが、グランドシートにするならその方が都合が良いです。
理由は後述します。
但しもし雨天時のテント設営の際の雨除けに利用するなら、360cm×540cmの方をお勧めします。
このサイズなら4~5人用のファミリーテントでも、ぬれずに作業できますし、折りたたんでグランドシートとしても利用できます。
お値段も安いですし地面と直接接する使用方法からも、消耗品と考えるならオススメできるものです。
特にこだわりが無いのであればブルーシートで良いでしょう。
ちなみに重量は270cm×270cmの方が1.1kg、360cm×540cmの方が3.0kgです。
またブルーシートを購入する際は#3000以上を目安にしてください。
番号に関する詳細は省きますが、グランドシートにする場合#3000以下だと耐久力に不安があります。
グランドシートを敷く場合の注意点
グランドシートは必ずインナーテントの床面、またはフライシートからはみ出さないように敷いてください。
なぜならはみ出して敷くとシートが雨の受け皿になってしまい、テント内に浸水する可能性があるからです。
例えるならば、「ドンドン水が流れ込んでくる、水たまりの中にテントを設営している」と考えれば分かり易いと思います。
インナーテントの床面は船底ではありませんので、その点だけは頭に入れておいてくださいね。
雨のキャンプでのテント撤収
手順としては雨天時の逆を行えば良い訳ですが、撤収時には後の事を考えて、以下の点を考慮して作業しましょう。
- 泥のついた物と、ついていない物を分ける
テントをしまう為、大きめで破れにくいビニール袋は持って行きましょう
その中に汚れたものと、そうでないものに分けて入れていきます - 濡れたものは出来るだけ拭いてしまう
タープ等、雨を避けながら作業できるのであれば、水分はなるべく拭き取ってしまいましょう
濡れたテントは想像以上に重くなります - 木陰を利用する
設営時同様、雨が降り始めなら有効です。
もし可能であるならば
雨の中の撤収は嫌なものです。
また家に戻ってからも、テントや道具を乾かしたりする作業も欠かせません。
そこで天候の回復が見込めて、日程を延ばすことが出来るのであれば、もう一日滞在するのも1つの手です。
選択肢の一つとして覚えておきましょう。
雨にぬれたテントを帰宅後に乾燥させる
テントを濡れたまま放置すると、防水効果が低下しますし、カビが生える事もあります。
なるべく早めに乾燥させましょう。
ステップ1泥汚れは水できれいに洗い流します ステップ2撥水加工がされていない生地のものは、洗濯機の脱水にかけます ステップ3天日で干します ステップ4撥水スプレーをかけて収納しますベランダなどで干す場合は、日に当たる面をこまめに変えることで、早く乾かす事ができます。
自宅の庭や、空き地等があれば、再度組み立てて乾かすのが1番です。
ポイント撥水スプレーは、テントの使用前にかけるのがベストですが、出かける前にわざわざテントを広げたりはしないと思います。なので片付ける時に、かけてしまいましょう。
最後に
今回は雨が降った場合、「テントの扱いをどうするか」についてご紹介しましたが最後に1つだけ。
もしキャンプ場に着いた時に雨が降っていた場合、まずは状況を冷静に判断してください。
あまりにも現地が荒天だったなら、引き上げる勇気も持って欲しいと言う事です。
「せっかく来たんだから・・・」
気持ちはわかりますが、まずは冷静に客観的な判断を下して欲しいと思います。