テントの設営はいわば家を建てるようなもの。快適なキャンプを行う為にも、しっかりと設営したいものですね。
またテントの設営を疎かにすると、思わぬ事故にも会いかねませんので、基本はしっかり押さえておきましょう。
キャンプでのテント設営のコツは?
テントを張る前に、まずやるべき大切な事があります。
それはテントの設営場所を決める事です。
変なところにテントを設営すると、不快な思いをするばかりでなく、事故に繋がる事もありますので、しっかり見極めて設営場所を決定しましょう。
水位の変動に影響されないか?
海辺や川原にテントを設営する場合、海や川の水位によって水没するような場所ではないか確認しましょう。
快適なキャンプの前に、まずは安全を確保しなければなりません。
特に川原ではキャンプ地の上流で雨が降った場合、急激に増水する事も珍しくありませんし、鉄砲水の可能性もあり大変危険です。
管理されたキャンプ場ならば危険は少ないですが、大自然の中で生活するという事は肝に銘じてください。
大分前の話ですが、玄倉川水難事故というキャンプ中の痛ましい事故もありました。
このときは雨が降っていたにも拘らず、テントは川の中州に設営されていました。
例え天気が良くても、このような場所にテントを設営する事はありえません。危険すぎます。
水はけは良いか?
テントを設営しようとしている場所が、以下の条件にあてはまらないかチェックしましょう。
- 周りの地面に比べてジメジメと湿っていないか?
- 周囲の場所より低地ではないか?
- くぼ地(へこんだ場所)ではないか?
- 水の流れたような痕跡はないか?
テントは水溜りに入れれば浸水してきます。
どうしても上記のような場所に、テントを設営しなければならない場合は、周囲に溝を掘ってテントの下に水が流れ込まないようにしましょう。
木の下にテントを張るのはどうか?
管理人の経験から言うと、以下の理由からどちらかと言えばおススメしません。
- 虫や樹液が落下してくる
- 周りの状況によっては落雷の危険がある。
- 雨が降った場合、雨粒が同じ箇所に落ちる。
なおかつ同じ箇所に落ち続けるので、そこだけ防水効果が落ちていきますのでよろしくありません。
とは言うものの利点もありますので、ピックアップしておきます。
- 木の根元は水はけが良い場合が多い
- 夏場のキャンプでは、日中の日よけになる
- 雨の降り初めならば雨よけになる
管理人の場合、「基本的に木の下にテント設営はしないが、状況により利点が大きいようならこの限りではない」というスタイルです。
ご参考までに。
キャンプでのテントの張り方、注意点は?
設営場所が決まったら、いよいよテントを建てます。
その際のちょっとしたコツや注意点を纏めておきます。
風向きに注意しよう
テントは出入り口から風が吹き込まないように、風下に向けて設営しましょう。
風と雨はテントにとっての大敵ですが、特に風には大変弱いです。
強風や突風が吹き込んだ場合、テント自体が飛ばされたり、最悪壊れてしまう事も珍しくありません。
設営時に無風でよく分からない場合は、管理者や先行者に聞いたりして確認しましょう。
できるだけグランドシートを使おう
もしなければ、ブルーシートやレジャーシートでも構いません。
テントの床は常に地面と接している為、痛みが早いですし、木の枝や小石などがあれば居住性も悪くなります。
必ずペグを打とう
キャンプ場では、ペグの打たれていないテントを良く見かけますが、必ず打つようにしましょう。
テントは風に弱いと言うお話をしましたが、強風にあおられれば、人が中にいても簡単に吹き飛び大変危険です。
また張り綱を木に縛り付けたりするのもNGです。
特に地面に対して上方向に引っ張り固定すると、風を受けた時にテントは飛ばないかもしれませんが、破れて壊れる事があります。
必ず地面にペグを打ち込んで固定しましょう。
まとめ
最低限の基本的なことだけですが、まずはココにかいてある事に気をつけて、テントの設営をしてみて下さい。
テントは住空間ですから、快適なキャンプが行えるかどうかの大部分が、テント設営にかかっていると言っても過言ではありません。
また雨天時については
雨のキャンプでテント設営のコツ・撤収、帰宅後の乾燥についてを参考にしてください。