管理人は生まれてから小学校卒業まで横浜に住んでました。

その後も高校卒業までは神奈川県内にいたので、さほど違和感はなかったのですが、大学に入ってから自分の使ってる言葉に結構たくさんの方言が含まれていることを知りました。

そんな言葉を思い出しながら、いくつか書いていこうと思います。

なびちゃん
どんな言葉かな?

横浜に方言はあるのか?

子供の頃は自分の住んでる横浜は、東京の隣だし、えらく都会だし、日本と言う国は東京や横浜を中心に開けて動いてるもんだと思ってました。

特に行動の範囲が、南区や中区あたりだったので尚更です。

中国人に限らず、白人の外国人もよく見かける様な所でしたから、住む世界の狭いガキがそう思うのも無理ないですねf^^;

なので自分の使ってる言葉に多くの方言が含まれてる事を知るのは、大学生になって以降のことでした。

横浜の方言「~べ」「だべ」

管理人の両親は東北の出身でだったので、おじいちゃんとか「~べ」とか使ってました。

んで自分達が使ってるのは、そういう方言をまねした「自分達だけの流行り言葉」みたいな感覚でした。

決して方言と思わないところが、むかつくガキですねf^^;

主にこんな感じで使います。

「~するよね?」みたいな使い方

  • 「行くべ?」「そうだべ?」
    語尾を上げると「行くよね?」「そうだよね?」みたいな、問いかけや確認の意味
管理人
今度の日曜、釣りいくべ?

「~するぞ」みたいな使い方

  • 「行くべ~」「やるべ~」(やんべ~)
    語尾を延ばすと「行こうぜ」「やろうぜ」みたいな、行動を促す意味
管理人
今度の日曜、釣りいくべ~

おんなじ言葉ですが、意味が変わりますね^^

横浜の方言「~じゃん」

これはホントに普通の言葉で、全国共通誰でも使うと思ってました。

でも最近は「~じゃん」と言っても、変な顔される事無くなりましたね。

話は飛びますが、管理人が就職した会社の同期に福岡出身の奴がいたんですよ。

んで管理人が「~じゃん」と言うと、「そんな言葉使ってんじゃね~」見たいな事言うんですわ。

んで何怒ってんのかな~と思って聞いて見ると、奴いわく「~じゃん」というのは女言葉なんだそうです。

つまり「~だわ」とか「~よ」と同義の言葉だと思っていた、という事が分かりました。

勿論管理人は方言である事を説明しましたけど、ビックリしてましたよ。

確かに東京方面では、女の子達が先に使い始めたかもしれませんね~。

流行でも何でも、最初は女性から広がっていきますもんね。

んで「~じゃん」に戻すと、ん~説明するのが難しいな~。

例えば

  • 「いいじゃん」
    「いいんじゃない」「悪くないよね~」みたいな意味
管理人
この曲いいじゃん

  • 「言ったじゃん」
    「言ったじゃないか」「そう言っただろ?」みたいな意味
管理人
昨日やるって言ったじゃん

概ね「~じゃないか」と思っておけば間違いないです。

なびちゃん
言葉の説明って難しいよね

横浜の方言「横入り」(よこはいり)

「じゃん」以上に驚いた、というか衝撃を受けたのが「横入り」ですね。

要するに「割り込み」の事です。

管理人
ずりーぞ!横入りすんな!

いまだに「横入り」が方言だとは信じられないんですよね~。

これこそ全国共通でしょ!

「横入り」って普通に使いますよね?
えっ使わないってorz

横浜の方言「こっちかし」

「こちら側」の意味。

あと単純に位置を示す意味だけでなく「味方」の意味でも使ってました。
例えばゲームや野球なんかするときには「こっちのチーム」みたいな感じです。

管理人
そんなとこ居ないでこっちかし来いよ

ちなみに管理人が思うに「こっちかし」は「こちらの河岸(かし)」からきてるのかな~と思います。

横浜市内には掘割川、中村川、大岡川、帷子川(かたびらがわ)などがありますが、かつては「はしけ」が行きかって荷物を運ぶ運河として使われていました。

その川を挟んで、作業をしていた時の会話から出来たのかな~なんて思いますがどうでしょう?

横浜の方言「かったるい」

単純に「ダルい」と言うこと。

また「めんどくさい」という意味でも使ってました。

管理人
なんか今日はかったるいな。
風邪でもひいたかな?
とか
なびちゃん
ねぇ管理人さん、買い物に行こうよ
管理人
え~かったるいからヤダ!

横浜の方言はどこからきた?

横浜の方言については、管理人なりに考える所がありますので書いてみようと思います。

横浜の方言と言いますが、そのほとんどは他の地方から持ち込まれたものだと思います。

江戸時代の横浜は数十世帯しかない寂れた漁村でした。

それが江戸時代の末期に、今の横浜駅や桜木町、関内あたりが干拓され埋立地となり、明治維新後には横浜港が作られ、道路や鉄道も整備されてきました。

これ以降大量の人々が日本全国はおろか、外国からも集まってくることになるわけです。

他の大部分の都市とは違って、まるでシムシティのごとく、何もなかった所に大都市が出来てしまった様なもんですからね。

もともと住んでいた人達よりも、圧倒的に多くの人が移住してきたわけですから、人の移動とともに言葉も持ち込まれたと考えるのが普通かなと思います。

大まかですが3つの方言を、ルート別に挙げてみたいと思います。

東海道ルート

まずは「じゃん」ですが、東海地方や山梨あたりで使われていたようです。

明治期には日本茶が輸出されていましたので、当然静岡方面との交易も盛んだったわけですから、この言葉は静岡から入ってきたとみるのが普通かと思います。

「じゃん」は横浜だけでなく、神奈川県内でも割と使われていますしね。

東北道ルート

「べ~」とか「だべ」は東北地方で使われている言葉ですよね。

戦後には東北地方から港の港湾労働者として出稼ぎに来る人たちがたくさんいて、寿町や中村川添いには簡易宿泊所、いわゆるドヤ街がありました。

「べ~」や「だべ」は東北の方言が入ってきたんでしょうね。

中山道ルート

明治期に日本茶とともに交易に使われていたのが生糸です。

これは甲州方面から八王子経由で、横浜線を利用し運ばれていました。

現在のJR横浜線は、もともと生糸を運ぶために作られた貨物路線だったんですね。

んでこの方面から入ってきたのが「かったるい」でしょう。
これは甲州弁の「けったるい」から来てるんだと思います。

神奈川県内でも北西部(津久井湖、相模湖の方)では、「けったるい」と言う言葉が使われていますしね。

まとめ

後半は横浜弁の謎?に迫ってみましたが如何でしょうか。

おそらくこんな感じで、横浜弁はいろんな地方から入ってきた言葉の集まりだと思います。

管理人の知る範囲で書いてみましたので、間違いもあるかもしれませんが、その辺はご容赦ください。

また思い出した言葉がありましたら、追加していこうかなと思います。

あっ最後に横浜あるあるを一つ。

「横浜で生まれ育った人は、自分の使っている言葉はすべて標準語だと思っている。」
ではでは

なびちゃん
横浜は新しくできた、ちょっと特殊な街なんだね