賃貸物件の最上階に関するメリットやデメリットについて、ネット上ではいろいろ書かれていますが、そのすべてが信用できるものでしょうか?
今回は実際に賃貸マンションの最上階に住んでいる、私の経験からその内容をチェックし解説、ご紹介していきます。
賃貸物件最上階に住むメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
- 見晴らしが良く眺望が素晴らしい
- 通気性が良く風通しが良い
- 日当たりが良く明るい
- プライバシーが保たれる
物件の立地条件や最上階の階数によります。
たとえば高層物件が単独で立っている場合や、低層物件でも単独で高台に建っている場合はメリットとなりますが、物件が集中していたりすればメリットにはなりませんよね。
- 防犯面で安心感がある
こちらは立地に関わらず確かに安心感がありますね。
ただし防犯面だけを考えるならば、必ずも最上階である必要はありません。
- 上階からの騒音がない
上階に人が住んでいないので、他の条件に関わらず保証されているメリットといえますね。
賃貸物件最上階に住むデメリット
一方でデメリットとしては以下のような点があります。
- 階段を使って移動する必要がある
- エレベーターの故障時には不便
古い物件ですと5階でもエレベーターがない場合があります。
また高層マンションですとエレベーターが止まると、不便どころか高層階難民となってしまう可能性もあるので注意する必要がありますね。
- 夏場は屋根からの熱が伝わりやすく暑い
- 冷暖房費が高い
この夏場の暑さは要注意です。
よほど日当たりが悪い立地でもない限り、夏場は夜も相当暑いです。
ですが日当たりの悪い最上階を選ぶのでは、メリットがデメリットになってしまい意味がないですよね。
私の経験上この室温については最も注意すべき点だと思いますので、冷暖房費を含めて少し詳しく説明したいと思います。
最上階の室温について
最上階は壁面が外気と接する面積が広いので、夏は暑く冬は寒くなります。
角部屋になればさらにこの傾向が強くなりますね。
夏場の室温について
屋上に日が当たり熱せられると、部屋の中の天井まで熱が伝わり、室温が上がってしまいます。
天井(壁)が熱せられると周りの空気も熱くなり、夜になってもなかなか冷えないためエアコンの効きが非常に悪くなります。
あなたの部屋もそうだと思いますが、エアコンの設置位置は天井の近くなので、温風をかき回すだけのような状態となり、エアコンはずっと全開運転なので、電気代も高くなってしまいます。
私は窓用エアコンを使用し、ある程度快適に過ごしていますので簡単にご紹介しておきます。
私は部屋全体を冷やすことをあきらめて、部屋の床近くだけを冷やすようにしています。
窓用エアコンなら設置位置が床面に近いため、天井付近の熱せられた空気をかき混ぜずに済みます。
要するに部屋の上半分を捨てているわけですね。
寝るときは床近くが冷えていれば快適ですし、結構よい方法かなと思っていますので参考になればと思います。
冬場の室温について
ネットの情報を見ると「最上階は日当たりがいいので冬は暖かい」という情報がありますが、これは半分嘘です。
確かに天気の良い昼間は、サンルームのような感じで暖かいこともありますが、日が落ちれば一気に室温は下がります。
なので天気が悪い日は昼間でも室温は低くなってしまい、暖房費もかかることになってしまいますね。
引越し前の物件選びで注意すること
あなたが最上階への引越し考える場合、なぜ最上階を選ぶのかをはっきりさせる必要があります。
どんなメリットを重要視し、どの程度のデメリットなら我慢できるのかをよく考えましょう。
例えば「見晴らしの良い最上階に住みたい」と思うなら、十分に視界がひらけている物件なのか?
希望の物件があっても夏冬の室温や冷暖房費が許容できるのか?
また見晴らしが良いなら最上階でなくてもよいのか?と考えていくということですね。
参考に私が最上階に住んでいる理由と、どうやって物件を選んだか?この後にご紹介したいと思います。
最上階を選ぶ時の参考例「上階の物音が我慢できない!」
私の場合は「上階からの騒音がない」という条件さえあえば、ほかのメリット・デメリットには目をつぶろうと決めて物件選びをしました。
上に部屋がなければよいので低層物件の最上階から探すことにし、3階建ての3階の部屋に決めました。
3階くらいなら軽い運動と思えば、階段での移動もさほど苦になりませんし、室温の問題以外はデメリットといえるものはないので現在の部屋にはおおむね満足しています。
参考に私の部屋のメリット・デメリットを簡単に評価してみますね。
- メリット
- × 見晴らしが良く眺望が素晴らしい
- 〇 通気性が良く風通しが良い
- △ 日当たりが良く明るい
- × プライバシーが保たれる
- 〇 防犯面で安心感がある
- 〇 上階からの騒音がない
- デメリット
- 〇 階段を使って移動する必要がある
- ※ エレベーターの故障時には不便
- × 夏場は屋根からの熱が伝わりやすく暑い
- △ 冷暖房費が高い
まとめ
このように最上階の部屋のメリット・デメリットは、立地条件などに左右される場合が多いというのがお分かりいただけたかと思います。
最上階への引越しをするなら、あなたの譲れない条件をハッキリさせて物件選びをするようにしてくださいね。
最上階の部屋への引越しをする際の参考になればうれしいです。