年に2回春と秋にあるお彼岸ですが、どういった由来があるのでしょう。
またお盆にお墓参りをするのに、お彼岸にもお墓参りしますよね。
一体どういう意味があるのでしょうか?
お彼岸の由来は?
なびちゃんの疑問にも答えたいのですが、まずは由来からです。
お彼岸は仏教から来たもので、語源はパーラミター(波羅蜜多)というサンスクリット語です。
煩悩と迷いの世界である「此岸(しがん)」から、修行により悟りの世界である「彼岸(ひがん)」へ行けますよという教えです。
また西方浄土は真西にあるとされており、太陽が真西に沈む「春分の日」「秋分の日」は、極楽浄土へ行きやすいと考えられていました。
なので「春分の日」と「秋分の日」を中日(ちゅうにち)とした前後3日間、合計7日間を【彼岸】と呼ぶようになりました。
お彼岸はいつ頃?
お彼岸の時期は前章のとおりです。
それではお彼岸は毎年同じ日にちなのでしょうか?
いいえ、変わる可能性がありますので、毎年何月何日と決まっているわけではありません。
なので毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日とした前後3日間という事になります。
因みに2015年はこのようになってます。
春彼岸 | 日にち |
---|---|
彼岸入り | 3月18日 |
中日(春分の日) | 3月21日 |
彼岸明け | 3月24日 |
秋彼岸 | 日にち |
---|---|
彼岸入り | 9月20日 |
中日(秋分の日) | 9月23日 |
彼岸明け | 9月26日 |
お彼岸にお墓参りをするのは何故?
お彼岸の由来のところで、極楽浄土に行きやすいと書きましたが、これはこの世とあの世の距離が一番近づく日と考える事もできる事から、お墓参りをする風習が定着しました。
お盆では「あの世から年に1度お帰りなるご先祖をお迎えする」という意味でお墓参りや供養が行われますが、お彼岸では故人を偲びおまいりをすると意味合いが強いです。
最後に
忙しく生活する現代人にあって、徐々に薄れがちになっていく事も多くなってきましたが、こういう昔から続いてきた風習というものは大事にしたいものです。
特にご先祖様は大事に供養して差し上げたいですね。