スキー場まで車で行くには雪道の対策をする必要がありますが、スタッドレスとタイヤチェーンのどちらを使った方が良いでしょうか?
双方の比較をしてみましたので参考にして下さい。
スタッドレスとタイヤチェーンの比較
いきなり結論を言っちゃうと、スタッドレスの方が良いです^^;
では何故スタッドレスを選択するのか、具体的にタイヤチェーンと比較してみましょう。
スタッドレスのメリット
まずはスタッドレスのメリットからです。
安定した走行ができる
スタッドレスなら4輪すべてが雪道に対応している訳ですが、基本的にタイヤチェーンは駆動輪にしか装着しません。
なので駆動輪以外はとても滑りやすいです。
例えばFFで下り坂を降りているときに急ブレーキをかけると、前輪はグリップしていても後輪はスリップしてスピンすることも珍しくありません。
スタッドレス装着時よりも、よりソフトで注意深い運転が必要となります。
タイヤチェーンのように脱着の手間がいらない
チェーンの場合は路面状態により脱着する必要があります。
非金属の場合もですが、特に金属製のチェーンは雪のないところを走り続けるとすり減って切れます。
極端な例ですが走行中に切れると、タイヤハウスや泥除けを破壊し、ボディーにも傷がつきますよ。
※管理人は金属性のハシゴ型チェーンで体験済^^;
それはさておき
一番困るのが高速道路でのチェーン規制です。
走行中に雪が降ってきてもチェーンの脱着場までは、ノーマルタイヤのまま走らなければなりません。
またチェーン装着後も規制のかかった区間の路面がすべて雪とは限りません。
それでも雪の無い区間内をチェーンで走り続けなければなりません
チェーンの脱着も面倒ですが、それ以上に危険でもあります。
都心から新潟方面に向かう場合、関越トンネルの前後でも同じことが言えます。
群馬側、または新潟側で規制がかかっていても、トンネル内ではチェーンを付けての走行はできませんので、ここで脱着が必要になります。
乗り心地が良い
特に金属チェーンを前輪に着けた場合、乗り心地は最悪です。
ステアリングに小刻みな振動も伝わってきますし、運転する上でも結構ストレスになります。
スタッドレスのデメリット
次にスタッドレスのデメリットです。
値段が高い
価格はスタッドレスのグレードやタイヤサイズ、ホイールによってピンキリなので何とも言えませんが、少なくともタイヤチェーンよりは高くつきます。
かなりザックリですが、165/70R/14にガン鉄ホイール、工賃込で5万あれば買えるかな?
もし年に1,2回しかスキー場に行かないなら高い買い物になりますね。
夏場の保管場所に困る
ガレージや倉庫などあれば良いのですが、なければ保管場所に困ることになります。
タイヤをローテーションして履きつぶす選択肢もありますが、ノーマルタイヤに比べて乾燥路面でのスペックは明らかに落ちますし、ゴムが柔らかい分減りも早いので翌シーズンの効き具合は確実に落ちます。
普段どのくらい車を使うかにもよるので何とも言えませんが、どうするか考えどころですね。
スタッドレスとタイヤチェーンの併用は効果的か?
スタッドレスの方が便利なのはわかったが、チェーンも併用した方が安心できるんじゃない?と言う疑問もわくと思います。
確かに有効ではありますが、ほとんど必要ありません。
現在のスタッドレスタイヤはかなり進歩しています。
通常の圧雪路面ではスパイクタイヤよりも性能が良いくらいで、スキー場に行く程度ならばスタッドレスで十分です。
わざわざ面倒くさいことして、乗り心地を犠牲にすることは無いと思います。
「余程のこと」がない限りスタッドレスだけで大丈夫です。
タイヤチェーンは必要ないか?
それではスタッドレスがあればチェーンは必要ないのか?
できれば「余程のこと」にそなえてチェーンも持っていた方が良いです。
例えば轍にはまり込んで滑って脱出できないとか、ペンションの駐車場までが思ったより急坂で登れないとか。
ちょっとしたアクシデントや、ほんの数メートル進めないなんて事に出っくわした時に便利です。
金属製のチェーンを予備に積んでおくことをおススメします。
他にスキー場へ車で行く時に必要な装備品については、こちらの記事にまとめてあります。
まとめ
スノボが趣味で車でスキー場に出かけるのならば、迷わずスタッドレスにすることをおススメします。
それで予備にチェーンを持っていく。
もし年に1,2回しか行かないなら、車はやめて電車かバスで行ったほうが良いですよ^^