地震について知っておいた方が良い、豆知識をまとめておきました。
いざという時のためにも、一度じっくりと備蓄するものや、災害時の行動について考えておきましょう。
地震に関する豆知識
地震の震度や、速報に関する基礎知識です。
マグニチュードと震度の違い
- マグニチュード
地震の規模を表す尺度でエネルギーの大きさそのものを指します。
基本的には世界標準の単位です。
- 震度
特定の場所での地震による揺れの強さを表します。
震度は国により異なります。これはその国の建物の壊れやすさなどにより変わるためです。
日本では震度計で測定したものを10段階で表しています。
日本の震度別の体感の目安は以下の通り
震度階級 | 人の体感・行動 |
0 | 人は揺れを感じない。 地震計には記録される。 |
1 | 屋内で静かにしていると揺れをわずかに感じる人がいる。 |
2 | 屋内で静かにしている人の大半は揺れを感じる。 眠っていると目を覚ます人もいる。 |
3 | 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。 歩いていても揺れを感じる人もいる。 眠っている人の大半が目を覚ます。 |
4 | ほとんどの人が驚く。 歩いている人のほとんどが揺れを感じる。 眠っている人のほとんどが目を覚ます。 |
5弱 | 大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 |
5強 | 大半の人が行動に支障を感じる。 |
6弱 | 立っていることが困難になる。 |
6強・7 | 立っていることが出来ず、這わないと動くことが出来ない。 |
緊急地震速報の仕組み
地震が起こると揺れは波となって地面を伝わるわけですが、その地震波にはP波とS波と呼ばれる2種類の波があります。
- P波
秒速約7Kmで進むS波よりも速い地震波。
- S波
秒速約4Kmで進む地震波で、強い揺れにより被害をもたらす。
地震直後の行動
地震が起こったらまずは落ち着いて行動することが重要ですが、どんなことに注意すればよ良いでしょうか。
逃げ道を確保する
まずは可能な限り逃げ道を確保することを考えましょう。
具体的には窓や玄関のドアをあけ放つことです。
もし建物が歪むほどの地震であった場合、窓やドアが開けられなくなることにより、屋内に閉じ込められて外に出られなくなることがあります。
そのためまずは避難路を確保しましょう。
無理にコンロの火を止めようとしない
一昔前は地震が起こったら「真っ先に火を止める」と教えられましたが、現在では必ずしも正しい行動ではありません。
現在は地震を感知すると、自動的にガスが止まるようになっているのが普通なので慌てる必要はありません。
特に油などを使っている場合は、慌てて火を消そうとして近づくのはかえって危険です。
なので火の始末は揺れが収まってから、落ち着いて行うようにしましょう。
停電したらブレーカーを落とす
建物にダメージが及ぶような揺れがあり、停電を伴うようであればブレーカーは落とした方が良いです。
特に地震の後に家を離れるようなことがある場合は、必ずブレーカーを落とすようにしましょう。
もし電気のケーブルにダメージがあった場合、停電が解除され通電したときに漏電により火災を起こす可能性があるからです。
地震に備えて準備すべきもの
地震や災害に備えて準備すべきものとして、まっさきに挙げられるのは食料と飲料水です。
こちらは別の記事に詳しくまとめてありますので、参考にしてください。
ラジオ
もし地震でテレビなどの情報源が遮断されてしまいますと、その後の正しい行動の判断ができなくなりますし、状況が分からず不安にもなります。
過去の震災でも最も確実な情報源がラジオだった事実もありますので、ぜひ用意しておきたいものです。
懐中電灯
停電が長く続くようですと夜動きが取れませんし、暗闇では精神的にも辛いものがあります。
懐中電灯も必ず用意しておきましょう。
乾電池
ラジオや懐中電灯には定期的に新しい乾電池を入れ替えることは勿論ですが、予備の乾電池も必ず買い置きしておきましょう。
東日本大震災の時に関東でもコンビニや店頭から、乾電池があっという間になくなってしまった事を覚えている方も多いと思います。
ラジオ、ライトが電源なしで使えるこんなものもあります。
これは4WAY電源(手回し、乾電池、AC電源、USB)で使える災害用のラジオです。
ライトも付いており、スマホの充電にも使える優れものです。
また乾電池など電源が無くても、手動で発電して使用することが出来ますので災害時の非常用には最適です。
カセットコンロ
ガスが止まり火が使えないような状況を想定すると、これも用意しておきたいものです。
但しガス漏れなどの危険があるときは、火を使うのは危険なので状況を判断して使用するようにしましょう。
生活用水
断水した場合、飲料水以外にも生活用水が必要となります。
特にトイレを流すのに必要となってきますので、生活用水もポリタンクなどに入れて準備しておきましょう。
ポリやタンク等の用意ができないのであれば、浴槽に水を溜めておくのがお手軽です。
湯船の大きさにもよりますが、少なくとも200リットル弱はためておくことが出来ますので。
まとめ
地震の規模や状況によっては、まだまだ注意することはありますが、基本的なことは挙げておきましたので参考にしてください。
いずれにしても災害時は落ち着いて行動するようにしてくださいね。
またいざという時に困らないように、一度非常用品もリストアップしそろえておくことをお勧めします。