お彼岸のお供え物の準備で、ぼたもちやおはぎを用意すると思いますが、そもそも「ぼたもち」と「おはぎ」はどう違うの?
あんは「つぶあん」と「こしあん」のどっちだっけ?
今日はそんなお話です。
お彼岸に「おはぎ(ぼたもち)」をお供えするのは何故?
お彼岸でのお供え物は、故人の好きだった食べもや、おはぎ(ぼたもち)をお供えするのが一般的ですね。
元来小豆には、魔や邪気を払う力があると信じられていたので、先祖供養の際に小豆をつかったおはぎ(ぼたもち)をお供えすようになったのが始まりとされています。
現在のように砂糖入りの甘いおはぎ(ぼたもち)になったのは、明治期以降のことです。
(それ以前砂糖は高級品で、庶民には手には要らない物でした。)
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは?
では「ぼたもち」と「おはぎ」はどう違うのでしょうか。
両方とも同じ材料を使用して作る「小豆餅」で、現在ではその区別もほぼありませんが、季節ごとに呼び名を変えるのが一般的です。
- 牡丹餅(ぼたもち)
春彼岸にお供えする「小豆餅」を、牡丹の花に見立て「牡丹餅(ぼたもち)」と呼ぶ - 御萩(おはぎ)
秋彼岸にお供えする「小豆餅」を、萩の花に見立て「御萩(おはぎ)」と呼ぶ
「つぶあん」と「こしあん」どっち?
それでは「つぶあん」と「こしあん」どっちを使うのが正しいのでしょうか?
これはいろいろな説があり、なにが正しいとは言えません。
各地方ごとにも変わってきますからね。
そこで1つの説をご紹介しておきます。
小豆の収穫は秋なので、取れたての小豆は「つぶあん」にし、保存しておいた小豆は「こしあん」にすると言うものです。
つまり秋の小豆餅は「つぶあん」、春の小豆餅は「こしあん」にすると言う事になります。
ですが初めに述べましたように、地方毎に違うのがあたりまえで、秋が「こしあん」で春が「つぶあん」のところもあります。
まとめ
最近では区別が曖昧になってきた「ぼたもち」と「おはぎ」について調べてみました。
なにかハッキリとした結論が出ると思いましたが、かえって混乱しちゃいましたねf^^;
管理人的にはこんな結論になりました。
両方とも材料は一緒、製法に多少の違いはありますが、春彼岸にお供えする小豆餅は「ぼたもち」、秋彼岸にお供えする小豆餅は「おはぎ」と名前だけ呼びかえればいいのかなと。
そもそもお彼岸ってなに?という方はこちら